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急にテキストを書きます。

2024-02-07 過去の作品

2023-09-16 カレンダーの歌詞聞き取り用ツール

寝ながらスマホで聞き取りとかできたら、なにかアイデアが降ってくるかなぁ…と思い、聞き取り用のツールを拵えました。

これでなんとかやってみましょう。うーんでもmp3が全部読み込まれないと動かないな。ローカルでは動いていたんだけど…。 トラックにはLALAL.AIというトラックをステムに分割するWebサービスを使って、ベースとドラムトラックを削除したものを当てています。

原理的には両方削除できそうなものですが、そこまでやるとボーカルが劣化してしまいました。ボコーダーは歌声というよりはシンセ音として認識されるようで、パッドなどと混じってしまいうまく分離できません。

2023-09-16 カレンダーの歌詞聞き取りを試みる

長年、metrochipleさんの楽曲の歌詞聞き取りを試みてきましたが、正直厳しいです。

楽曲をカバーするなら、歌詞を全編書き直すしかないと覚悟していますが、それにしてもまともに一文も聞き取れないので、オリジナルの曲想自体がわかりません。

例えばカレンダーだとこんな感じです:

汚れまみれの(やぶれかぶれの?) あったでしょう 起きれない朝の 風に少し感じる なだめすかして

巡る季節を アイピロー 忘れないときを じきにあれに決めるよ 語りつやどき 少し冷やしたら 言えないといいのかも 切ない夢を

すくいかけて 今すぐ 心温まるカレンダー 急ぎ足で歩けば ゆっくりと過ぎるカレンダー

眠い(巡る?)季節が やってくる 風がなごやかに 素直 あくびさせてよ 長いドキドキ(時々?)

巡る世界の アスファルト わからないことも 風に少し感じる なだめすかして 僕に教えて 一人で寂しい隣 僕らの夢を

そこにかけて 今すぐ 心温まるカレンダー 急ぎ足で歩けば ゆっくりと過ぎるカレンダー

どういうコンセプトの詞なのかわからないですね…。まずサビで「カレンダー」と言っているかどうかが不明です。

彼の曲の中で歌詞が判明しているのは「季節外れのラプソディ」「うちの庭」の2曲だけです。「運命のブーメラン」は比較的ボーカルが聞き取りやすいので、半分くらいは意味がとれます。 一応彼の曲の中にはタイトルが出現しがちなので、ここではカレンダーと言っていると仮定しています。

カレンダーの聞き取りで自信がある箇所は「急ぎ足で歩けば」くらいのものです。思うに、時間や季節の経過に関する内容と見ています。 例えば時間がすぎるのが早いねとか、時間がゆっくり過ぎていくのが良いねみたいな内容がありうるのかなと(どっちだ・・・?)。 しかし急ぎ足で歩くのと、カレンダーがゆっくり過ぎていくのが意味がうまく繋がらないですね。うーん。

ちょっとわからないのは、恋愛要素やパートナーとの生活が盛り込まれているかどうかです。 「季節外れのラプソディ」は恋愛がテーマになっていますが、他の曲はそうでもなさそうです。全体的には世界を俯瞰しているような詞が多い気がします。 しかし「君」くらいは出てくるのかも?

彼はあんまり歌詞に自信がなさそうなことを書いていますが、実際彼の歌詞はかなり完成度が高く、私が彼より良い詞を書けると思えません。 どういう内容の歌詞なのか大意だけでも取りたいところです。

2023-08-05 metrochiple さんのこと #2

metrochipleさんのmuzieを発見しました。頑張った…

http://www.muzie.co.jp/cgi-bin/artist.cgi?id=a001424

というわけでwebarchiveからたどれます。mp3はもう入手できなそうですね。

https://web.archive.org/web/20050416153707/http://www.muzie.co.jp/cgi-bin/artist.cgi?id=a001424

一番知りたかった、metrochipleさんが影響を受けたアーティストの情報を取れました。下記の二人です。

YMOではないんだ…。あとKate Bush聞いてみましたが曲調はあまり似てないかなあ…。 運命のブーメランあたりのしっとりした曲は少し近いかなあ。 metrochipleさんの明るい方の曲調はどこから来ているんだろう?

他、いくつか情報を得られました。

他、本人の書き込みから。

あと、2005年時点で不惑とあったので、今は50代後半〜60代?本当でしょうか…。

探す過程で、自分の掲示板への書き込みなどを見る羽目になりかなりダメージを負いました。 ちょっと批評をされて、ショックなのを隠そうとして多弁になって言い訳を書きまくる姿が本当に幼くて痛い…。

で、最近「すすめエナジー」「カレンダー」「もう思わない」の3曲を自分なりにカバーしてみようかな、みたいなことを考えていました。 なるべく歌詞の聞き取りをして原曲を再現したい気持ちもありますが、無理ですね…。ほぼ意味のあることが聞き取れません。 掲示板の書き込みの中に「自分の歌声と歌詞で」カバーするように言ってくれていたのを見つけたので、曲想から自分で歌詞を考えたほうがいいでしょうね。

ちょっと思ったのは、本人は音程を気にして声を加工していたようなので、ボコーダーは必須じゃないのかもしれないです。 metrochipleさんも活動時期がずれていたらボカロを使っていたかもしれませんね。

metrochipleさんから受けた影響を、誰かに伝えることは可能なのでしょうか。 まずmetrochipleさんの音楽性をしっかり理解するのが先なんでしょうね。

なお、metrochipleという名前が正確に metro / chipleから来ていると仮定すると「都会のガキンチョ」みたいな意味になりますね。Urban Dictionaryくらいしか引っかからなかったので、metrochipleさんはかなり英語に堪能ということに。それともハートチップル的なやつから来てるのかな…。

2023-07-29 metrochiple さんのこと

インターネットを始めたばかりの頃、いろんな人たちと出会いましたが、ほぼ連絡を取れていません。

数少ない例外のスギノヤくん(彼は活躍していて、漫画にすら出ています)や、ぐちょんさん(アルファツイッタラーです)、カズ(娘ができて幸せそうに過ごしています)、 Bunちゃん(病気をしたのをTwitterで知って心配しましたが、たまにTwitterに投稿しているのでホッとしました)たちはとにかく元気で過ごしているようです。

ずっと連絡の取れていないミュージシャンの話を書かせてください。

作曲を始めたころ、muzieというmp3投稿サイトに自作曲のアップロードを始めて、そこで 「metrochiple」さんという方に出会いました。 2000年ごろだと思いますが、テクノポップはすでにマイナージャンルでした。 そんな頃に彼は不思議な感覚のボコーダーテクノポップを作っていました。 当時YMOを聞き齧っていた、高校生の私に取ってmetrochipleさんは先輩のような存在でした。

彼とはTeacup掲示板にて多少コミュニケーションを取れたと思います。 いつもはぐらかしたような、意味がギリギリ取れるような取れないような話し方をする方だったと記憶しています。 (私は彼のスタイルを真似ようとして、相当痛いコミュニケーションスタイルを取っていたと思います。思い返すとかなり恥ずかしい) 私は彼を尊敬していて、どうにか彼の興味を引こうと必死だったのだと思います。彼にしてみれば、結構鬱陶しかったのではないでしょうか。 一度、彼の曲をネットラジオで無許可で流してしまい、ガチで怒られたことを覚えています。

私は彼の曲の個性が好きで、その個性の源泉をいまだに理解できていません。 彼は明らかに作曲能力が高く、別の音楽活動の顔があってもおかしくないと思っています。 また謎なのですが、彼はプログラムも組めて、女神転生みたいなインタラクティブなFlashを作ったり、フラクタルを描画するプログラムを書いていました。 バックグラウンド、職業、年齢、全てが謎でした。

彼は2005年にはインターネットから姿を消しています。 2008年に、16次元レコードで彼の曲をアーカイブできないか、と打診のメールを送りましたが、 すでに遅く、メールアドレスは無くなっていました。

怒られておきながら最悪なのですが、その年に保全のために彼の曲をニコニコにアップロードしました。 https://www.nicovideo.jp/watch/sm5680826 彼はこれらの曲をmuzieから取り下げており、保全を望まないことは明らかですが、もういくらでも罵ってくれという感じです。

そもそも、彼は生きているのでしょうか。 彼がインターネットからいなくなったのは、単に飽きたからだとは思います。 しかし、この20年ほどの間に亡くなったネットの知り合いのことも頭によぎります。

彼はmuzie, geocities, infoseekにホームページを持っていて、楽曲をアップロードしていましたが、 そのどれもが今では潰れています。

ちょっと前までは "metrochiple" または彼のハンドルの "miso_baniso" で googleで検索すると、ある程度の情報の痕跡が見つかっていたのですが、 最近ではもはや何も引っかからないことに気づきました。

これではWayBack Machineも機能しないため、彼のWebページのリンクをいくつか記します。 (残念ながらmuzieのリンクは見つかりませんでした)

インターネットには永遠に情報が残るみたいに言われていましたが、 情報の寿命がせいぜい20年程度であることは明らかです。 サーバの維持にコストがかかるのですから、需要のない情報は簡単に消えてしまいます。 私が感動したり後悔したり、泣いたり笑ったりしたことも、私に取ってはおおごとでしたが、誰の目に留まることもなく、ただ消えていくでしょう。

私を構成していた何かが消えていくのが辛いです。

それが世の常であるから、受け入れるしかないと思うのですが、 引き継げるバトンを取り落としてしまったような気もしてしまうのです。 そう考えること自体傲慢ですが、もう少しだけ猶予と幸運が欲しいと思っています。

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